有名どころの飛田新地や信太山新地ではなく滝井新地の体験談②

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有名どころの飛田新地や信太山新地ではなく滝井新地の体験談①の続き

「泊まるっていうてきたんやったら朝までおりいや」

そんなことを言われた記憶はあるから、親にウソついてきた経緯を知ってたサチコさんにそう言ってもらえたか、オレから泊めてくれって言ったのか。

多分前者だろう、いくら酔ってたとはいえそんな大胆なことを口にできたとも思えない。

サチコさんのアパートは当時にして築何十年だって感じの古いアパートだった。

小さな台所と4畳半の部屋が二間だったかな。



かすかなかび臭さと、女の人の化粧品の匂いが混じり合ってた。

「散らかってるけどかめへんやろ?」

サチコさんはそう言ったが、むしろきれいな部屋だった。

「着替えてくるから、その辺でも座ってテレビでも見ときいな」

そう言うとサチコさんはふすまを閉めて奥の間に消えた。

言われるままに、オレはぺたんと座ってテレビを付ける。

今みたいに深夜まで色々番組がある時代じゃないので、これっていうのが無く、取りあえずやってた天気予報をぼんやり見てた。

しばらくして、サチコさんが戻ってきた。

「タバコ、吸うんやったらこれ使い」

余り使われていないらしいクリスタルの灰皿をサチコさんに差し出されて、オレはサチコさんにしばらく目が奪われた、

白でプリント柄の入った可愛らしいパジャマ姿だった。

「なに?」

オレの視線に軽く赤面したようにも見えるサチコさんが笑った。

「え、あ、いや、なんか可愛くて」

年上の女の人に言うべきほめ言葉じゃないのだが、当時のオレの素直な感想だった。

「なんやの、もう。そんなんいうたって何も出えへんで」

「すいません、あはは」

オレはタバコに火をつけてごまかし笑いをした。

視線に困って何となく部屋の中を見回す。

テレビとは反対側に置かれたタンスの上にある写真立てに目がとまった。

多分、はっきりと写ってないので分からないが、初期型のRZ250だと思う。

それに跨るオレと同じくらいの年の奴、そして今よりもずっと明るく、若々しい印象のサチコさん。

「それ弟とわたし。実家に居るときに撮った写真」

サチコさんの言葉に視線を返す。

なんとも言えない寂しげな笑顔だった。

「RZですやん、すごいなぁ」

「弟も、なんか知らんけど山道とかよう行っとったで。競争みたいなんすんねやろ? 危ないから止めとき、いうても全然聞かへんもんなぁ」

今なら、サチコさんの言葉の裏にある意味を感じ取れたのだろうけど、その時のオレはやっぱガキだったから、そこまで斟酌することなんてできやしなかった。

「今でも、行ってるんですか? 峠とか速いんでしょう?」

オレの無神経な質問に、サチコさんは何故か明るく笑っていた。

「今も行ってるんちゃうかな。めっちゃ走ってるんやろうなぁ」

「えーなー、オレもはよ免許取らな」

無邪気すぎるオレの言葉に、サチコさんの表情がまた寂しげなものに変わっていた。

「免許取るのはええけど、危ないこと、せんときや」

その表情と、真剣な口調にオレはよくわからないままに何かを感じ取り、少し気圧された感じになってしまった。

「……それは、大丈夫ですよ、無茶とかしませんもん」

一瞬口ごもってから、オレがそう言うとサチコさんは指切りげんまんのポーズをしてオレに向けてきた。

「ほなわたしと約束し。指切り……」

「げーんまん、ウソついたら……」

サチコさんに合わせて、オレも指切りのポーズを取ると小指と小指が絡み合った。

「今度遊びに来ても相手せえへんで」

「えっ、マジっすか」

オレが目を丸くするとサチコさんはぷっと吹き出した。

「あはは、ウソウソ。でも、危ないことはほんまにせんときや」

笑いながらそう言うサチコさんの目が、かすかに潤んでいるようにも見えた。

「……なあ。ちょっとぎゅってさして」

「えっ」

サチコさんがなぜそんなことを言い出したか、当時のオレには理解できず、ただ慌てるばかりだった。

「でも、いいんすか、まずいっすよ」

うろたえて、訳の分からないことを言うオレに、サチコさんはくすくすと笑った。

「ほんま、可愛いなぁ。弟のこと思い出すわ……」

「えっ、あっ……」

膝立ちしたサチコさんに抱きしめられた。頭を抱えられ、胸に押しつけられる。

「ヤバイっすよ……」

ふくよかな感触と、かすかに漂う甘い香りに頭が真っ白になる。顔が熱くなり、自然と汗が噴き出るのを止めることなどできなかった。

「なにが、ヤバイのん?」

おかしそうにサチコさんはそう言って、オレの頭や髪をその指で撫でつけはじめた。

「弟がな、まだ小さいとき、こうやってよう甘えてきたんや。姉ちゃん、抱っこして、いうて」

サチコさんの優しいささやき声。

そんな甘い声の響きもそうだが、サチコさんの胸の柔らかな感触にガキのオレの正直な反応が頭をもたげはじめる。

「え、あ、そう、なんすか」

そんなことを言いながらも、元気になってしまう下半身のことを、サチコさんに悟られることの方が気になってしまう。

「大きなってから、冗談で抱っこしたろか、いうたらな。アンタみたいに顔真っ赤にして嫌がってな。ようおちょくったなぁ」

おろおろするオレを尻目に、サチコさんはそうささやいて笑うと、抱きしめていた力を緩め、オレの両肩に手を置いてオレの顔をじっと見つめてきた。

「おちんちん、おっきなったんやろ。ふふ」

笑顔だけど、真剣な視線にオレは目を逸らすことができなかった。

「いや、あの、その……」

顔から火が出そうってのはまさにこういうことかも知れない。

ストレートなサチコさんの問いにオレはなにも言えなくなった。

黙り込んだオレの唇に、柔らかな感触が触れるのが分かった。

しっとりとして、そして鼻をくすぐるなんとも甘い香り。

サチコさんが、オレにキスしていたのだった。

うっとりと目を閉じるサチコさんの顔。

オレも、合わせるように目を閉じ、そしてサチコさんの唇に吸い付いた。

柔らかく、そしてむっちりとしたものがオレの口の中に入ってくる。

合わせるように、オレも自分の舌をそれに絡みつけた。

舌と舌とが触れあい、それに合わせて唾液が混ざり合う心地よさに頭が痺れそうになった。

「大人の、キスやで」

照れくさげにそう言ったサチコさんの表情に、オレの中の何かが吹っ飛んでしまった。

いつの間にか、オレはサチコさんを押し倒していたのだが、サチコさんは嫌な顔ひとつしなかった。

優しい、かすかな笑みさえ浮かべて、見下ろすオレをじっと見つめていた。

「……」

今度は、オレからサチコさんの唇に唇を重ねていた。

そっと、触れて、そして優しく吸う。

サチコさんがさっきそうしたように、オレもサチコさんの唇を舌でなぞり、そしてかき分けて差し込んだ。

サチコさんの腕が、オレの首に絡みつく。

手のひらが、オレの髪をかき分け、撫でる。

それに合わせて、オレも舌をくねくねと動かし、サチコさんの口の中をなぞり、かき回していた。

「んんっ……」

かすかなうめきが漏れる。

ついさっき童貞を捨てたって言っても、それで劇的にオレの何かが変わるってもんじゃない。

どうしていいか分からぬまま、無我夢中で、オレはサチコさんのパジャマの上のボタンを次々と外していった。

全部外し、前をはだけるとぷるん、としたサチコさんの胸がこぼれ出る。

サチコさんはブラを付けていなかったのだ。

さっき一戦交えた時にも見てるはずなのだが、改めて見るとその肌の白さと柔らかな質感を感じて心が震える。

「めっちゃ、きれい、ですよ」

自然とオレはそんなことを口にしていた。

そして、キスの時と同じように、そっと唇を触れさせ、そしてついばんだ。

はむはむ……と唇で優しく噛むようにしてから、赤ちゃんみたいに、サチコさんの褐色付いた乳首を舐め、そしてしゃぶって吸う。

「あっ……んぅぅ」

サチコさんの吐息が漏れ、身体がかすかに伸び上がる。

もちろん、今だからこうやって書けるのだけど、当時はそんなに反応を確かめる余裕なんかない。

右、左、って代わりばんこに舐めたり吸ったりするだけだった。

ただ、女性の肌に触れていられるって実感は当時のオレにとってはそれだけでたまらないものだった。

今だったら、もっと色々とできたのだろうけど、おぼつかない手つきで胸を揉みながら、乳首に吸い付くので必死だった。

「……ね、お布団行って、しよ」

さすがに焦れたらしいサチコさんの言葉に我に返る。

有名どころの飛田新地や信太山新地ではなく滝井新地の体験談③へ続く

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