私は最愛の彼女をある男性に寝取られているようだ①

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同じ専門学校で同じクラスになったのがきっかけだ。

出会った頃の千春にはいわゆる”色気”というものを感じた事がなかった。

この頃の女性は高校時代には禁止されていたであろうあらゆる策を講じ色気を装う。

しかし千春にはそれが無かった。

活発でいつも明るく、化粧もしない。



そんな飾らない千春が私にはたまらなく魅力的だった。

私の他にも千春に想いを寄せる奴らはいたが、それを巧みに笑ってあしらうのも千春ならではの技だ。

千春とつきあう事になったのはそれから1年後の事だった。

付き合ってからも千春は変わらなかった。

いつも友達のような感覚。

でもそれが又嬉しかった。

千春とのSEXは週に一~二回程度。

週末に私の家に泊まりに来る。

SEXの時の千春は普段と打って変って静かになり、恥じらいさえも見せる。

普段”性”を感じさせない千春が性を見せる瞬間。

この時だけは”女性”の表情なる。

私だけしか知らない表情だ。

そう思うとたまらなく愛しくなり、私自身、優越感にさえ浸ってしまう。

そして又、いつもの千春に戻ってゆく。

上京した私は都内にワンルームのアパートを借りていた。

狭い部屋だったが、千春と二人で過ごすには十分な広さだった。

千春といる時はいつまでもこんな日が続けばいいと思っていた。

他に何も望まなかった。

しばらくして千春が就職活動を行うようになった。

無論私も同様である。

交際してから初めて千春の化粧姿を見た。

驚く程綺麗だった。

スポーツで鍛えられた見事なプロポーションはリクルートスーツがよく似合っていた。

思えば、その頃から千春は普段から”性”を見せる”女性”になっていったのではないかと思う。

私はまた大きな優越感に浸りながら、その反面この頃から不安を感じるようになっていた。

そして事実この不安は的中する事になる。

「付き合ってどれ位?」

千春との交際期間を聞かれると私は迷わず「3年」と答える。

正確には”3年半”だ。

しかし私はその”半”を認めたくなかった。

この半年間は千春との交際期間には加えたくなかった。

一年半前に遡り、ここからの半年間は、私にとって絶えがたい苦痛の毎日だった。

千春との別れを考えたのはこの期間だけだった。

4月を迎え、二人は共に就職することになった。

4社目にしてようやく内定をもらった私に比べ、優秀だった千春は一発で第一志望の大手人材派遣会社に就職が決まった。

週に一度千春は泊まりに来る。

そのペースは就職しても変わらなかった。

変わったのは私の千春対する意識だ。

スーツ姿の千春を見るとどうしても欲情が湧いてきてしまう。

化粧した千春の表情にどうしても”性”を感じてしまう。

玄関で出迎え、そのままベッドに押し倒すこともあった。

しかし、会う度色気が増してくる来る千春に対して、私は益々不安になっていった。

こんな事を他人に話してもただの”のろけ話”にしか聞こえないだろう。

事実二人は愛し合っていたし、千春も男の気配など微塵も感じなかった。

無論私も浮気などしていない。

それでも恋人の事を不安に感じるのは至極自然な感情であると思う。

愛していればこそだ。

さらに時が過ぎ、お互い入社2年目に迎えた頃の事だ。

窓の外を見渡せば桜も散り始めた頃、その手紙は届いた。

差出人は不明、消印も無い。ポストに無造作に投げ込まれたようなそれは、明らかに直接投函されたものだ。

茶封筒に若干のふくらみがあった。

中には一通の手紙とSDカードが入っていた。

不思議に思い、すぐにその場で手紙を開いた。

「お前は何も知らない」

たった一行だけ記されていた。

しかしそのたった一行は、私を疑心暗鬼に陥らせるには十分過ぎた。

とっさに千春の事が頭に浮かんだのだ。嫌な予感がした。

私は同封されていたSDカードを手に取り、部屋へ入った。

部屋に入り、もう一度手紙を眺める。

しかし、やはりそれ以上の事は書いていない。

「何も知らない」とはどういう事なのだ。千春の事だろうか?

どうしても千春と結びつけてしまう自分がそこにいた。

そしてその真実がこのSDカードの中にあるはずだった。

しかし、音楽を聴かない私はこれを再生する機器を持ち合わせていなかった。

そんなの千春に頼めば済む話だったが、なぜか頼めなかった。

自分でまず確認したかったのかもしれない。

私は近くのリサイクルショップまで出掛けウォークマンを購入した。

自宅までの帰り道が遠く感じられた。

不安でどうしようもない自分がいる。

自宅へ到着するなり飛びつくようにSDカードを掴み、買ってきたばかりのウォークマンに挿入した。

ヘッドフォンを付け、高鳴る鼓動を抑えながら、静かに再生ボタンを押した。

突然激しい息遣いが耳に飛び込んできた。明らかに男と女が入り混じった息遣いだ。

「・・・あぁ・・・もう・・きそう・・・あぁ・・いきそう・・」

雑音が入り混じり、男が何か話かけるがよく聞き取れない。

「・・さん・・しないで・・はあん」

「あぁん・・んん・・・・い・・いくううう!!」

急に女の声が高く大きくなった。

その後男がまた何やら話し掛けているようだが、よく聞き取る事が出来ない。

女も甘えた声で受け答えしているようだ。

およそ5分程の内容だったが、私はつかのまの安堵感を得たような気がした。

この女の声は断じて千春では無い。

千春の声はもっと低い、そしてこの様な甘えた声など出さなかった。

少なくとも私とのSEXでは。

しかし、なぜこれを私の所に送ってきたのか?

「何も知らない」とはどういう意味だ?

届け先を間違えたのでは無いか?

さまざまな考えを巡らせながらも、一抹の不安は拭い去ることが出来なかった。

しかし、何の確証もなしに千春を責めることはできない。

いや聞くことすら許されないだろう。

きっと千春は傷つくはずだ。

わたしの知っている千春はそういう女性だ。

こうして不安は消えないまま、それでも忘れる事にした。

またしばらく時が経った。

千春との交際は相変わらず変わらない。

そして前の出来事を忘れかけていた時、再び一通の茶封筒が届いた。

そして今度はSDカードだけが同封されていた。

また再び強い不安に襲われた。

そして部屋に戻るなり一目散に押し入れに向かう。

一度聞いただけで使わなくなった、ウォークマンがそこにあった。

イジェクトボタンを押すと、そこには見覚えのあるSDカードが入っていた。

それを取り出し、今届いたばかりのSDカードと交換する。

聴かない方が良いかもしれない。思い浮かべるのは千春の事ばかりだった。

それでも私はこの再生ボタンを押した。

また同じような激しい息遣いが聞こえてきた。

違うのはその音質だった。

以前のと比べ、驚く程鮮明に聴き取れた。

それは悲しい程に鮮明だった。

「なあ?どう?もうイキそう?」

「あぁん・・んん、はあ・・も、もう少し・・」

「千春はほんっとすけべな子だねえ・・見てみホラ、マンコがバイブ咥えちゃってるよ。」

「はぁん・・そういう事言わないで・・・あぁ・・」

「ほらほらクリちゃんにも当たってるよ。イキそう??」

「ん、はぁ・・うん・・・はぁ・・いきそう・・・」

「千春は悪い子だねえ・・彼氏が泣いちゃうよ?ホライク前に彼氏の名前言ってごらん。い・つ・も・みたいに。」

「はぁ・・りょ、りょーちゃん・・・ああいくう・・」

「”良ちゃんごめんね”だろ?ほらやめちゃうよ?」

「あぁぁぁ・・意地悪しないで・・ごめんね良ちゃん・・ごめんねえあぁぁぁぁぁ!」

男がわざと私に伝わる様に話しているのは火を見るより明らかだった。

それに比べ千春はまったく気づいていないようだ。

少し間が空いて、聞き覚えのある音が聴こえてきた。

千春が男のそれを咥えている音だ。

男はわざと聴こえるように近くでやらせている。

そして音を立てさせている。

再び男が喋りはじめた。

「ああ・・千春・・今度は動画を撮ろうぜ・・」

「んん・・んんん・・」

「いいだろ?千春と会えない時にそれでオナニーするんだよ。」

男は千春に咥えさせたまま喋っているようだ。

「よし・・いいぞ・・上にまたがってくれ・・・自分で入れるんだぞ。」

男は明らかに私を挑発している。

しかも私の事をすべて見抜かれているようだった。

SDカードの音声の中で繰り広げられる様々な淫らな行為は、私と千春の間では経験した事が無い事ばかりだった。

それを知ってて男はやっているのだ。

気が付くと涙がこぼれていた。これは間違いなく千春だった。

そして私の知らない千春だった。

私の名を叫び絶頂に達した千春の声は悲しい程鮮明で、激しく、そしてヘッドフォンを通し悲しい程興奮している自分がそこにいた。

SDカードを2度に渡り、私の自宅に届けたのはこの男に間違いなかった。

無論前回のSDカードに出てきた女も千春だったのは言うまでもない。

しかし、なぜ私の家を知っているのか?

そして千春はあんな甘えた声を出す女だったのか?

すぐに千春に問い詰めるべきだった。

そうしなければならなかった。

私は携帯電話を手に取った。

言うまでも無く千春を呼び出す為だ。

アドレス帳の一番上に千春の名前がある。

しかし、なぜか発信ボタンを押す事が出来なかった。

最後に男が発した”動画”という言葉が頭に残っていた・・

おそらく男はこれも届けるだろう。

その為にわざわざこの言葉を選んだのだ。

これは男からのメッセージだ。

今回のSDカードには、これに登場してくる”千春”なる人物が私の名前を口にしている。

こうした証拠がありながら、それでも私は認めたくなかった。

それほどまでにSDカードの音声の中の千春は、私の知っている千春とは程遠い存在だったのだ。

どうしても同一人物と思えない。千春と重ねることができない。

「ビデオ」

では実際に映像で見たらどうなるのだろう。

千春に対する意識が変わるだろうか?

変わってしまうだろう。恐らく私は千春を許さないだろう。

でも今現時点なら許せる。自分でもまだ認めたくないからだ。

だからこそ「動画」が届く前に千春に知らせなければならない。

そして私はそれを見てはいけない。

再び携帯電話の画面に目を移す。

アドレス帳の一番上にある千春の名前・・・

千春の携帯電話のアドレス帳・・一番上は誰の名前だろう。

千春にとっての一番は誰なんだろう。

変わりたくは無い。千春を失いたくない。

目を閉じ千春を想い浮かべた。

そして・・・私は発信ボタンの2個隣にある”OFF”ボタンを押した。

私は最愛の彼女をある男性に寝取られているようだ②へ続く

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